ラガヴーリン
ジャーディン・マセソン時代のラガヴーリンとホワイトホース。1970代前半。
ラガヴーリンは1970年代日本で売られていた唯一のアイラモルトである。
80年代にボウモアが日本に入るまでアイラの代表として孤軍奮闘していた。
ホワイトラベルのラガヴーリンは名酒事典(1980年版)に載ったのを最後に
一時日本の市場から姿を消す。7〜8年のブランクののち1989年に陶器ボトルが登場する。
写真左 ホワイトラベル(12年)70年代初期。日本向けとイタリア向け。(容量・度数記載なし)
写真右 ホワイトラベル(12年)70年代後期。イタリア向けとイギリス向け。(750ml・43%)
陶器ボトル(15年)とクリームラベル(12年)。同じ絵柄を使用している。80年代後半。
この時期からラガブーリンとともにアードベッグ、ラフロイグ、カリラが日本国内で流通するようになった。
写真左 左がジャーディンの初期。右がディアジオ。16年シリーズは
90年頃出てその後10数年ラベルが変わっていない。
写真右 ラベル拡大。年代の見分け方は、ラベル下方にWHITE HORSE の文字があれば初期。
ジャーディンの中期後期とディアジオは PORT ELLEN 表記。
写真左 ダブルマチャードシリーズ。1979年からはじまり1989年まで出ている。
欠番は82年83年85年。シリーズ中最も評価が高いのがディアジオになってから出た89年である。
写真左 名前を使わせないので有名なラガヴーリンなので名入りのボトラーズの数は少ない。
写真右 モルト協会の初期。95年ボトリング。111.1(ダーク)111.2(ライト)111.5(ヘビー)。
写真中央 1989年度の名酒事典に一度だけ載ったラガヴーリン15年陶器とホワイトホース12年。
ホワイトホース全シリーズのなかでもラガヴーリンの影響が最も強くでている。当時の発売価格の一万円は
強気の値段設定であったことからブレンダーの自信の程がうかがえる。陶器ボトルの2万円は安価だった。
写真右 ボトルがラガヴーリンとホワイトホースは同型。馬のレリーフが型押しになっている。
写真左 左はグレンエルギン100周年記念(1900ー2000)。
右はホワイトホースディスティラリー表記のグレンエルギン 。
写真右 二本ともホワイトホースアメリカズカップ記念(ヨット)ボトル。1987年。
ラガヴーリンの子供たち。
左 ホワイトホースセラー表記。1946年(KING)ボトリングと1957年(QUEEN)ボトリング。
この時代はティンキャップ(ばね式詮)全盛であったが、ホワイトホース社は
「不可能なことはない」の社訓のもとにスクリューキャップ(手回し式詮)を開発した。
ラベルにボトリングの年号がはっきり記載されているので
ティンキャップとスクリューキャップを同時に販売していたことがわかる。
右 ホワイトホース表記のティンキャップとスクリューキャップ。ボトリング年記載なし。
写真左 1980年代ジャーディン時代 写真右 1970年代アメリカのみで発売されたレアボトル
写真左 鎧をまとったボトル(名づけてアイアンホース)と馬形のデキャンター。
写真右 レアード・オ・ローガン(ローガンの旦那様の意)。70年代2本と80年代1本。
2006年7月28日スコッチハウス記