ノッカンドー&ストラスミル


      
    

1900年初頭(明治、大正時代)に出たストラスミル

故マイケルジャクソンが1980年代に世界のウイスキー執筆中にどうしても手に入らなかった幻のボトル。
ラベルに「By Appointment To King Gorge X」の文字が記載されている。
キングジョージ5世は在位1910−1936。

酒商はギルビー社。ボトルに Gilbey Ltd と型押ししてある。
また当時は度数が自由だったらしく 30 Under Proof である。

ラベルに One penny refunded on return of bottle
とあり邦訳すると「ボトルを持ってきたらワンペニー返します」の意。
1900年代にすでにデポジットが行われていたのである。

1990年以降モルトブームに乗ってオフィシャル、ボトラーともに手に入るようになった。

      

      

ギルビーズ スペイロイヤル(1960年代)

ギルビー社は上記ストラスミルとともにグレンスペイ蒸留所を所有しており
モルトは出さずブレンデッドを主に販売していた。写真のスペイロイヤルはラベルに
「グレンスペイ1857年」の記載があるがこれは蒸留所ではなくギルビー社の創業年である。

    

ノッカンドー1966(12年もの)

1978年に日本初上陸のノッカンドー。輸入元はサッポロビール(J&B)。
ラベルには「 SEASON 1966 BOTTLED 1978」と銘記してある。
ラベルにそのボトルのデータを示した先駆けである。

  

写真左 ノッカンドー1970 (BOTTLED 1981)

写真右 J&B ロイヤルエイジ15年(ブレンデッドウイスキー)。1970年代初期。
ノッカンドーとストラスミルがブレンドされている。

J&B社はキングジョージ二世の御用達として9世代にわたり認可を受けていた。
その誇りをこめて自社で発売したウイスキーにロイヤルエイジと名付けた。

     

ノッカンドー  1964(BOTTLED 1989)と1965(BOTTLED 1990)

64のボトルは25年もののはずだがラベルには 「21YEARS OLD」の記載が。単純な計算ミス?

 

2006年9月27日スコッチハウス記

   TOP                                                 目次